週刊アクセス
 
 
平成20年2月27日 第407号
 
     
  今週のヘッドライン  
 
専門職業家の連携−まずは、お互いの業務を“よく知る”ことから
 
     
専門職業家の連携−まずは、お互いの業務を“よく知る”ことから
  (大阪弁護士会・(社)大阪府不動産鑑定士協会 第一回交流会 H20.2.22)  
  講演内容 : 
I 「不動産鑑定評価書の読み方」 関野 肇 (不動産鑑定士)
II 「専門家の責任について」 満村 和宏(弁護士)
板野 充倫(弁護士)
宮藤 幸一(弁護士)
赤木 真也(弁護士)


いわせてんか! 大阪を単位とする弁護士と鑑定士の業界団体の交流会である。
 講演内容は、鑑定士側が基礎的な鑑定書の読み方、弁護士側は近時取り上げられることの多くなった「専門家責任」について、様々な専門職業家の責任が問われた判例の解説であった。
 交流会の一部となる懇親会での話である。
 弁護士の方々何人かとお話をしていて感じたのは、自ら描く鑑定士像と弁護士の方が持つそれとは少々ギャップがある、ということだ。具体には、鑑定士が「弁護士の方には、こんなことが提供できるのではないか」と考えることと、弁護士の方が「鑑定士にはこんなことをやってもらいたい」と思うことが違うということ。後者は、もう少し前段で「鑑定士にはこの役割」と、決められてしまっている場合も多い。
 しかし、話し込んでいくと、弁護士の方が「あれ? そういうこともできるんですか?」という反応があった。反面、「それは、ニーズとしてない」ということも。要するに、弁護士の方の業務の中での鑑定士の必要性は、かなり聞き込んでみないとわからない、ということだ。
 まずは、お互いの仕事をよく知ることから。
 これから始まる交流の中で、十分にお話をしていきたいと感じた。
 
 
 
 
 ※「いわせてんか」は、(株)アクセス鑑定の統一見解ではなく、執筆担当者の私見にすぎません。

  ―平成20年2月27日号・完―  
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