週刊アクセス
 
 
平成20年12月24日 第450号
 
     
  今週のヘッドライン  
 
『景気は、悪化している。』―月例経済報告(内閣府)・金融経済月報(日銀)
 
     
『景気は、悪化している。』―月例経済報告(内閣府)・金融経済月報(日銀)
  (月例経済報告(平成20年12月)・金融経済月報(2008年12月))  
  月例経済報告(平成20年12月)
景気は、悪化している。
輸出は、減少している。生産は、大幅に減少している。
企業収益は、大幅に減少している。設備投資は、減少している。
雇用情勢は、急速に悪化しつつある。
個人消費は、おおむね横ばいとなっているが、足下で弱い動きもみられる。
 先行きについては、当面、悪化が続くとみられ、急速な減産の動きなどが雇用の大幅な調整につながることが懸念される。加えて、世界的な金融危機の深刻化や世界景気の一層の下振れ懸念、株式・為替市場の大幅な変動の影響など、景気をさらに下押しするリスクが存在することに留意する必要がある。

金融経済月報(2008年12月)
  わが国の景気は悪化している。


いわせてんか! 両機関とも、ほぼ同時に見解を表明した。いずれも、厳しい。
 平成9年以来、ほぼ10年ぶりの不景気だ。逆にその間の企業収益の拡大や、一時的な不動産再バブルに驚かされる。ほんの1年前まで、企業ケイツネは最高益であったし、御堂筋の目抜きビルの土地値は、路線価の3倍といわれていた。
 両発表の基礎資料である図表を眺めていると、平成9年や13年の不況転落時期との図形の相似を見出す。グラフの下り角度(失業率などは上がり角度)がいっしょなのだ。景気後退を示すいわゆる「シャドー」がいつかかってもおかしくない。状況は、暗い。
 さて、今日はクリスマスイブ。今年も残すところあと1週間である。多神教である日本人は、だれに、どんな願いをするのか。明るい未来を作る願いであってほしいものだ。

 
 
 
 
 ※「いわせてんか」は、(株)アクセス鑑定の統一見解ではなく、執筆担当者の私見にすぎません。

  ―平成20年12月24日号・完―  
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