週刊アクセス
 
 
平成23年10月26日 第598号
 
     
  今週のヘッドライン  
  平成22年国勢調査「人口等基本集計」が公表される
 −人口横這い、高齢化進行、単独世帯大幅増加で、いよいよ・・・

 
     
平成22年国勢調査「人口等基本集計」が公表される
 −人口横這い、高齢化進行、単独世帯大幅増加で、いよいよ・・・

  総務省・統計局ホームページ  
  「平成22年国勢調査・人口等基本集計結果 要約」より抜粋

《人口総数及び男女別人口》
我が国の確定した人口は1億 2805万 7352人(平成 22年 10月1日現在)
平成 17年から横ばいで推移(年平均0.05%増,平成 17年から0.2%増)
東京都,神奈川県,千葉県など9都府県で人口増加,38道府県で減少

《年齢別人口》
65歳以上人口は 13.9%増,総人口に占める割合は 20.2%から 23.0%に上昇
15〜 64歳人口は 3.6%減,割合は66.1%から 63.8%に低下
15歳未満人口は 4.1%減,割合は13.8%から13.2%に低下
65歳以上人口の割合は世界で最も高い水準

《世帯の状況》
我が国の確定した世帯数は 5195万 504世帯(平成 22年 10月1日現在)
一般世帯数は 5184万2千世帯と調査開始以来初めて 5000万世帯を超えた
世帯人員が1人の世帯が 1678万5千世帯と最も多く,一般世帯の3割を超える
「一人暮らし 65歳以上人口」は 479万1千人, 65歳以上人口の16.4%
65歳以上男性の 10人に1人,65歳以上女性の5人に1人が一人暮らし


いわせてんか! いよいよ、超高齢化社会と縮小社会の到来である。
 前々からわかっていたことなのだが、実際にその場になってみると、なにやら恐ろしさを感じる。不動産市場においても、間接的な兆候ではあるが、以前より確実に肌身に感じることが多くなっている。
 確かに、変化は少しずつである。依然として、「団塊ジュニア」後の住宅一次取得者層は存在するため、優良立地・手ごろな価格であれば、いい成約価格が出たり、“待ち”のところもあったりする。しかし、相対的な新築着工や取引数が、少しずつ減ってきており、首都圏のマンション販売復活の声も、“二極化”が非常に激しいという制約つきなのだ。本当に入らない賃貸住宅の話など、不動産市場は、人口に裏付けられる需要に連動して、確実に縮小している。
 特に、空室期間や募集案件の市場滞留期間の長さに、気を配らなくてはいけない。価格も賃料も、どんどん判断しづらい時代になってくる。

 
 
 
 
 ※「いわせてんか」は、(株)アクセス鑑定の統一見解ではなく、執筆担当者の私見にすぎません。

  ―平成23年10月26日号・完―  
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