週刊アクセス
 
 
平成23年11月2日 第599号
 
     
  今週のヘッドライン  
  人口構成及び動態の地価への影響
 −元気な地域でも賃貸物件どまり。地価への影響は間接的か?

 
     
人口構成及び動態の地価への影響
 −元気な地域でも賃貸物件どまり。地価への影響は間接的か?

   
 

いわせてんか! 人口の話の続きである。
 人口構成及び動態の地価影響を考えた場合、前者なら「生産年齢人口」比率の上昇(維持)が、後者なら「社会流入」の増加・維持がプラスの影響をもたらすと考えられる。超高齢化社会の日本でも当然、若い人がどんどん入ってきている地域はある。但し、団塊ジュニアの世代が一次取得者層となっていた3年ほど前と比べると、数が徐々に少なくなっている。また、若い人といえども、近時の雇用や所得環境を見ると、可処分所得が上昇・安定しているとは言いがたく、不動産を取得する層は、この点でも低下していると考えられる。
 その一端として、大阪中心地域でも、社会流入は大きいものの、土地の取引は減っており、逆に賃貸物件の建築や、賃貸住宅の成約の安定性が業者の方々からは聞かれた。
 地価への影響は間接的になりつつあり、かつ、直接的な地価上昇は、見え辛くなってきていると思われる。
 
 
 
 
 ※「いわせてんか」は、(株)アクセス鑑定の統一見解ではなく、執筆担当者の私見にすぎません。

  ―平成23年11月2日号・完―  
 戻る  
     
 
アクセス鑑定『今日のおやつ
そろそろと、年の瀬の香りが漂い始めています。
そろそろと、年の瀬の香りが漂い始めています。